SkiErgとRowは、モニターが1,000mになった瞬間に走り出してよい種目ではありません。距離を完了し、ジャッジの確認を受けてから離れる必要があります。Farmers Carryも、200mを運んだ後の器具返却までが確認対象です。
以下は26/27シーズンのSingles用で、英語原文と日本語版を2026年9月5日に確認した内容です。ページ番号は公式PDFの紙面番号です。Doublesのハンドルや器具の受け渡しは別の規則があるため、Doublesのガイドと該当部門のルールブックを参照してください。
距離の後に必要な動作を覚える
| 種目 | 距離 | 終了時に確認すること |
|---|---|---|
| SkiErg | 1,000m | 両足を台に残し、片腕を上げて知らせ、ジャッジの完了確認を受ける |
| Row | 1,000m | シートに座ったままジャッジの完了確認を受ける |
| Farmers Carry | 200m | ケトルベルを持って終了線を越え、正しいボックスへハンドルを上向きにして戻す |
根拠:Single Rulebook §8.1、p.26、§8.5、p.30、§8.6、pp.31–32。タイムを計る練習でも、距離の数字だけで止める回と、退出までの手順を確認する回を分けて記録すると、何を練習したかが明確になります。
SkiErgは床に足が触れないことを確認する
開始前のモニターはジャッジがリセット・設定します。動作中はSkiErgの台を使い、足を一時的に浮かせたり、反動を伴う動作を使ったりすることは認められます。着地するときは台の上へ戻り、どちらかの足が床に触れれば違反です。かかとが台の縁からはみ出すことは認められますが、床へ触れてはいけません。§8.1、p.26。
このため「両足が一瞬浮いたら必ず違反」という覚え方は正確ではありません。一方、跳ぶ動作が認められることは、その動作を行うべきというトレーニング上の推奨でもありません。この記事はルール上の許可範囲を説明しています。
1,000m完了後は、両足を台の上に残し、片腕を上げてジャッジへ知らせます。完了確認を受ける前に台から降りないようにします。練習では、モニターを見るところで終わらず、「両足を残す→合図する→確認を受ける」を声に出して確認する方法もあります。これは編集部の学習例です。
Rowは休憩してもシートを離れない
Rowも、ジャッジが開始前にモニターを設定します。1,000mを完了してジャッジが確認するまでは、立ち上がる、シートを離れる、器具から降りることはできません。§8.5、p.30。
ハンドルへ触れる前には、足をフットプレートに置きます。付録では、この順序を守らない場合も違反として挙げています。付録CODE06、p.45。
途中で休むときは漕ぐのを止め、ハンドルをホルダーへ戻せます。休憩中、足をフットプレートに置いたままでも外しても構いませんが、座った状態を維持します。「足を外してよい」ことと「席を離れてよい」ことは別です。
たとえば、モニターが残りわずかになったところで次のランを急ぐ意識が強くなると、終了の確認を省きがちです。練習の観察役には、最後のストロークだけでなく、いつ席を離れたかも見てもらうと、切り替えの手順まで確認できます。
ダンパーの初期値は固定条件ではない
SkiErgとRowのダンパーは、全Singles部門で初期値6に設定されますが、選手自身が何度でも調整できます。Rowのフットプレートは初期位置4で、開始前に好みの位置へ調整できます。§8.1、p.26、§8.5、p.30。
初期値を「全員が最後までその設定で使わなければならない」と取り違えないことが大切です。どの設定が自分に最適かはこの記事では決めません。練習記録には使った設定を添え、別の条件のタイムを同じものとして比較しないようにします。
Farmers Carryは周回と重量を開始前に確認する
200mを何周で達成するかは会場により異なります。Athlete Mapで必要な周回数を確認し、数える責任は選手にあります。器具はスタート/フィニッシュライン横の指定ボックスから取り出し、移動中は両方のケトルベルを持ちます。両腕を身体の左右に伸ばして運ぶ規定です。§8.6、p.31。
休憩のために地面へ置くことはできますが、置くときにケトルベルを前方へ進めてはいけません。置いて持ち直すたびに距離を稼ぐ動作は、休憩の規定とは区別して考えます。
最後はケトルベルを持って終了線を越え、正しいボックスへ戻し、ハンドルが上を向いていることを確認します。返却位置や向きを誤ると30秒のペナルティですが、ROXZONEを出る前に自分で直せば、その返却違反のペナルティは科されない規定です。§8.6、pp.31–32。
誤った重量で一部でも実施した場合は、正しい重量で種目全体をやり直す必要があり、やり直さなければDQとなります。開始前に自分のSingles部門の重量と器具表示を確認してください。
三つの種目を確認するためのメモ
以下は編集部の練習用チェックです。タイムの優劣を判定する表ではありません。
| 確認するタイミング | SkiErg・Row | Farmers Carry |
|---|---|---|
| 開始前 | モニター、設定、使う器具 | 重量、必要周回数、返却場所 |
| 実施中 | 足元・座った姿勢など種目固有の条件 | 両方を持つ、休憩時に前進させない |
| 終了時 | 距離とジャッジの確認 | 線の通過、返却位置、ハンドルの向き |
| 記録すること | 設定と、離脱まで確認できたか | 周回と、返却まで確認できたか |
「1,000mを漕げた」「200mを持てた」に加え、どこで始めてどこで終わるかを説明できれば、次に確認すべき点が減ります。レース全体での周回やIN/OUTの確認は、ROXZONEと周回のガイドで続けて整理できます。